2012-11-27
キンドルがやってきた!

 

 

 


 10月に予約しておいたKindle Paperwhiteが今朝とどいた。

 購入したのは3Gタイプ。無線LAN環境がととのっていないので、とりあえず価格の高いほうの3Gタイプ、つまり携帯電話がつながる環境であれば、本をダウンロードできるタイプにしている。通信費はAmazonの負担だからいっさいかからない。

 電源さえいれれば、ただちにフル稼働できるというのがAmazonのウリである。さっそく電源を入れて、マニュアルにのっとってキンドルストアにゆき、とりあえず書籍を一冊買ってみた。モタつくこともなく、わけなくダウンロードが完了した。

 KindleそのものをAmazonのサイトにいってカード決済で買うと、すでにして機器そのものがユーザー登録されて届けられる仕組みになっている。だから、ワンタッチで本が購入できるカタチになっている。IDやカードナンバーの打ち込みも、あらためて実行する必要もないのである。

 ダメモトでウエブプラウザも試してみた。Wi-Fiを設定しろ…というので、ダメモトでやってみると、なんとTwitterにつながってしまった。いまのところKindleは電子本を読むだけで、これでTwitterをやるつもりは毛頭ないのだが、こんなこともできる。

 無料本もいくつかダウンロードして読んでみたが、Kindle用につくられた電子本は、レイアウトもすっきり、バックライトのあるせいか、鮮明な画面で読みやすい。

 自分でつくったPDFの電子本もUSB接続で転送して試してみた。もともとKindleを意識した画面構成になっていないので、文字が小さくて、ちょっと読みづらかった。 しかしKindleの画面を意識してさえ作成すれば、これも十分に対応できそうだ。

 問題はAmazonの電子本コンテンツがどれほど充実されるかということになるだろう。現状でははっきりいって,小生が読みたい本はほとんどない。それに価格がかなり高い。電子本といえども、ほとんど紙の本と同価格になっている。同じ価格なら、小生は躊躇することなく電子本ではなくて紙の本を買う。

 電子本の場合、製作費からみても半値位以下、3分の1値ぐらいにしてもらわねば、読み手の食指は動かない。

 ま、それはともかくとして、Kindle Paperwhite は本を読むツールとしては、かなりの優れものとみた。



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2012-11-16
『小説・新島八重』シリーズ完結編


 
 
  筑摩書房より刊行の『小説・勇婦、最後の祈り』(11/21発売)は『小説・新島八重』シリーズのいわば完結編ですが、例によってある雑誌から、またまた著者による著書紹介を依頼されました。以下はその原稿です。

 
                    ◇◇◇◇◇◇◇
  

 数えで八八歳まで生きた新島八重はいくつもの顔をもっています。「さむらいレディー」というべき会津若松時代は、洋式銃砲という近代兵器に眼をむけていたという一点で先駆的でした。新島襄とともに暮らしたクリスチャンレディーの時代は英語を学び,聖書を学び、文字通り近代女性として颯爽と駈けぬけました。

 先に刊行した『小説・新島八重 おんなの戦い』『小説・新島八重一新島襄とその妻』』は、そういう時代を描いており、それぞれ自立した作品世界をなしています。本書『小説・新島八重 勇婦、最後の祈り』は、それら連作のフィナーレをなす作品です。

 新島襄亡き後の八重は社会活動に身を投じ、たとえば日清・日露戦争では篤志看護婦として従軍、看護は女性にふさわしい職業であり、女といえども国家に役立つことをみずから実証して見せました。晩年は当時としては珍しい女流茶道家として、女性の茶道人口拡大に力をつくしながら、終生にわたり新島襄の、会津戦争の語り部をつとめています。八重はこのように、つねに時代の最先端を歩んでいます。

 女が人間としてみとめられなかった時代にあって、良人を亡くし、独り身となった八重が、どのような思いで社会に関わり、時代をこじあけようとしていたのか。孤独な闘いに挑んだ八重、作品世界に登場する彼女の半生がそれにこたえてくれています。



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