2012-10-23
八重をたづねて、ふらりと会津へ

ふいと思い立って会津を歩いてきました。

 10月22日(月)朝5時すぎに出発、会津若松駅には9時40分に到着、およそ4時間の旅でした。
 雲一つない晴天で風もない。歩けば汗ばむほどの陽気でした。車中からみた磐梯山は中腹まで紅葉がきざしていました。会津若松の町中、とくに鶴ヶ城周辺は、まもなく紅葉まっさかりになるでしょう。

 駅前に降り立つと、『「八重の桜」を応援しています』という会津若松市のモニュメントに歓迎されてて、街あるきのスタートです。

 500円で1日乗り放題のバスのチケットを買って、左回りコースの「あかべえ」号に乗車、飯盛山、武家屋敷、鶴ヶ城、そして最後は七日町界隈を散策してきました。
 八重の桜による人気のせいでしょうか。月曜日にもかかわらず、観光スポットには観光バスでやってくる人たちがそこそこたむろしていました。

 街には「八重」をあしらった提灯やポスター、看板などであふれていました。笑ったのは土木工事中の標識看板にもキャラクターの「八重たん」が描かれていたこと。



 そんなこんなで人気で街はわきたっているのに、いぜんとしてお膝元の会津でも「八重」はあまり知られていないようです。

 たとえば飯盛山でびっくり仰天のエピソードをひとつ。
 最近は観光客相手にボランティアのガイドさんが活躍しているようです。ある老人ガイドさんの名調子に引き寄せられて、それとなく耳をすますと,どうやら「八重」をとりあげているらしい。ところが「井上八重」と聞こえてきました。聞き間違いだろうと聞き手の輪にはいると、「井上……」「井上……」と繰り返している。おもわず苦笑してしまいました。

 「やめとけ!」と言ったのに,連れが、ガイドの爺さんが話し終えるのを待って、ツカツカと歩み寄り、「井上ではなく、山本ではありませんか?」と声をかけてしまいました。「そうでした、まちがいです。山本です」ガイドさんは、笑って恐縮することしきりでした。

 爺さんガイドさんに悪気があるわけでもなく、「八重」は郷里の会津でもというか、会津だからこそ、あまり知られていない、知られてこなかった。その裏返しではないかとへんな納得のしかたをしておりました。

 会津若松はせまい町です。500円の専用フリー乗車券をうまく利用すれば,渋滞という者がないので、ウイークデーならば、1日でかなりの観光スポットを制覇できます。

 勝手知った街というわけでもありませんが、昼すぎには鶴ヶ城をみてまわり、午後はそこから神明通りから七日町あたりをぶらりと散策、午後になっても穏やかな天候、汗ばむほどの陽差しにめぐまれて、ソフトクリームをナメながら、ひたすら歩いておりました。

 若松を後にしたのは午後5時、9時過ぎにはもう自宅にたどりついておりましたから、やはり帰りも4時間そこそこでした。



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2012-10-10
純米吟醸酒になった「八重さん」


 会津若松の末廣酒造はこのほど純米吟醸酒「八重さん」を発売した。来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」をみすえ、同志社とタイアップ、同志社のキャラクターである「八重さん」をあしらっての新商品である。

 末廣酒造のサイトには「八重さん」の特設ページがつくられたが、そこに掲載されている「八重の生涯」には、小生のエッセイがつかわれており、ひょんな奇縁でページづくりに一役買うことになった。

 純米吟醸酒「八重さん」だが、瓶タイプだけかと思っていたら、そうではなかった。ほかにもワンカップタイプとそおセット、さらには「純米吟醸 八重さん」と「末廣 白虎」のセットもあって、バラエティーに富んだ品揃えになっていて、これにはちょっと驚いた。

「八重さん」「白虎」というから、男勝りの荒ぶった辛口かと思いきや、どちらかというと爽やかなタッチで、すっきり、まろやか、口当たりのよい、まさにキャラクターの八重さんの面立ちそのものの味わいであった。

 大河ドラマを通じて、お酒と通じて、同志社周辺でも、会津でも見捨てられてきた八重について、もっと、ひろく知られてっほしいものである。



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