センバツ高校野球(=正式には第80回選抜高校野球大会)は第9日目である。今年はどこが強いのやら、さっぱり分からない。優勝候補といわれるチームがベスト8にさえ残れないで消えてしまった。駒大岩見沢しかり、横浜しかり、常葉菊川しかり……。
今朝はランニングからもどってきて、平安(京都)- 鹿児島工(鹿児島)戦をじっくり観戦した。同カードは2日まえの7日目におこなわれ、延長15回引き分け、再試合が今日の第一試合だったのである。
2日まえも延長戦にもかかわらず、まんじりともせずにテレビ観戦していた。平安は守備の乱れに乗じられたうえ、再三の勝機を拙攻でのがして、かろうじて最後の15回裏をしのぎきった。
15回表、平安がゼロで攻撃を終え。「本日の平安の勝ちはこれでなくなりました」というアナウンスを耳にしたとき、「これは、なんとも非情な宣告だなあ」と思った。
守備に不安あり、決め手に欠ける……というもどかしさ。再試合は乱戦になるかと思いきや、息詰まるような接戦に終始した。平安は鹿児島工の投手(石堂?)に緩急で攻められて攻めあぐんだ。平安は4回のツーアウトから3塁打のあとのタイムリー……で1点をとったものの、5回からはランナーが一人も出ないというありさま……。
平安の投手(川口?)も負けじと踏ん張った。2日まえの疲労もなんのその、スライダーが効果的で終わってみれば散発6安打で1点もやらなかった。4回の1点をまもりきったのである。投手戦というよりも貧打戦……というべき内容だったが、まあ、とにかく勝てばいいのである。
ぼくはまえにも書いたが、中学生のころまで、平安の追っかけをしていた。自宅が京都の下京区にあり、平安高までは歩いておよそ10分ぐらいだったから、学校か帰ってくると練習をよく観にいってていた。だから、今でも平安が出てくると無性に気になる。
今大会は平安にとって2つの意味で節目を迎えている。ひとつは野球部創部100年にあたること、それゆえに選手たちは赤文字で「100」と刺繍されたユニホームを着用している。
もうひとつは4月1日から校名が変わる。「龍谷大付属平安高校」となるため、「平安」としては最後の甲子園……である。春夏通算65回の甲子園出場を誇る伝統校「HEIAN」のユニフォームも今回かぎりになるというのである。おそらく校歌も変わるのだろう。
選手たちはまさに「HEIAN」としての最後の戦いをできるだけ先送りしようと死力をつくしているのだろう。1-0 という今日の試合、その粘りになみなみならぬ意気込みを感じた。
平安の校歌をもいいちど聴いてみたいと思うのだが、次の準々決勝で当たる相手は聖望(埼玉)である。現在は埼玉に居住しているぼくとしては、どちらに寄り添って試合を観ればよいのか? 迷うところだが、やはり童心にかえって、平安……だろうな
Takehisa Fukumoto's essay and column studio
2008-03-30
その昔、ぼくは平安の追っかけをやっていました!
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このBlogは小説書きの福本武久が「京おのこ」としてmixiにアップしている日記を再録したものです。
筆者が「見たこと」「聞いたこと」「考えたこと」を備忘録がわりにランダムに書き記してゆきます。自身の書く小説の舞台裏だけでなく、30年間追っかけている「駅伝・マラソン」のこと、仕事をはなれて、「競馬」や「競艇」についてのトピックやエッセイなど……。
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