2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」が今週初めの9日にクランクインしたようである。
これに先だって主演の綾瀬はるかは8日、京都にゆき、若王子の同志社墓地にある八重の墓参りをすませたという。かつて栗原小巻が八重を演じたときも、クランクインに先だって墓参りに行ったから、常套的な儀式になっているらしい。
会津でのロケは11日から本格的にはじまり15日までつづくという。初日は八重(綾瀬はるか)、覚馬(西島秀俊)、川崎尚之助(長谷川博巳)らの絡みのシーンが撮られた。詳しくはNHKオンライン福島ニュースでとりあげられている。(http://www3.nhk.or.jp/fukushima/lnews/6054859511.html)
ちょっとひっかかるのはニュースの文面および動画リプレイのアナウンスのなかにある『「八重の桜」は幕末の会津藩に生まれ「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた新島八重の波乱の生涯』という部分である。
どこがひっかかるかというと「幕末のジャンヌダルク」という部分である。八重をジャンヌダルクに仮託しているのだが、思わず声を立てて笑ってしまった。軽佻浮薄、有象無象のメディアならともかく、天下のNHKがなんたることか。それはないだろう……と。
幕末のジャンヌダルク、誰が言い出したのかは知らないが、このような浅はかなキャッチを使ってはいけない。
ジャンヌダルクと八重はまったくちがう。八重は神の啓示をうけたわけでもなく、第一にあれほど神がかりではない。宗教裁判にかけられ、火あぶりになったわけでもない。なぜジャンヌダルクなのか?
類似性などまったく皆無である。これではジャンヌいついても、八重についてもまったく何もわかっていないことになる。ジャンヌにも八重に対しても失礼じゃないいのかなあ。
誰が言い出したのかは分からないが、それを何の疑念ももたずにそのま鵜呑みにして、悪のりしている。「幕末のナントカ」などと平気でいう輩は、八重について何ひとつ分かっていない輩だと言っておこう。
Takehisa Fukumoto's essay and column studio
2012-09-12
八重はジャンヌダルクなんかではない!
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このBlogは小説書きの福本武久が「京おのこ」としてmixiにアップしている日記を再録したものです。
筆者が「見たこと」「聞いたこと」「考えたこと」を備忘録がわりにランダムに書き記してゆきます。自身の書く小説の舞台裏だけでなく、30年間追っかけている「駅伝・マラソン」のこと、仕事をはなれて、「競馬」や「競艇」についてのトピックやエッセイなど……。
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