来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」のキャストの一部があきらかになった。
あけてびっくり、なんとも豪華な顔ぶれである。今年の「平清盛」がいまひとつの人気なので早めに盛りあげうぃはころうという腹とよめた。先に発表されたものも含めて、整理すると次のようになる。
新島八重……………………………綾瀬はるか
山本覚馬(八重の兄)………………西島 秀俊
山本権八(八重の父)………………松重 豊
山本佐久(八重の母)………………風吹ジュン
山本うら(覚馬の妻)……………… 長谷川京子
山本三郎(八重の弟)………………工藤阿須加
川崎尚之助(八重の最初の夫)……長谷川博巳
日向ユキ(八重の幼なじみ)………剛力彩芽
中野竹子(娘子隊の烈女)…………黒木メイサ
松平容保(会津藩主)………………綾野剛
照姫(会津藩の姫君)………………稲森いずみ
西郷頼母(会津藩家老)……………西田敏行
山川大蔵(会津藩家老)……………玉山鉄二
梶原平馬(会津藩家老)……………池内博之
神保修理(悲劇の藩士)……………斎藤工
佐川官兵衛(会津藩家老)…………中村獅童
秋月悌次郎(会津藩公用人)………北村有起哉
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ざっとみわたして、会津戦争のみを眼中においたキャストになっている。主人公の八重が会津で過ごしたのは88年の人生のうちわづか24年のみである。のこりの64年は京都ですごしているのだが、京都時代、つまり洋装洋髪のモダンレディーとなり新島襄と過ごした時代、さらには日清・日露で篤志看護婦として活躍した時代、そして女流茶道家として過ごした晩年ついては、まだ触れられていない。
このキャスティングからみると30回ぐらいは会津戦争を主眼いおき、会津で成長してゆく八重と、京都守護職についた会津藩と覚馬の活躍を交互に取り上げながら、鶴ケ城籠城戦までもっててゆくのだろう。
昨年、拙著『会津おんな戦記』と『新島襄とその妻』の文庫化(9月1日発売)をとりあげてくれた編集者は、今回の「八重の桜」が最初に報じられた昨年6月半ばの時点で、すでにして「平清盛」は時代にマッチしないから、早晩ぽしゃっていまうだろうとみていた。そこで「八重の桜」については、例年より早く盛り上げをはかるだろう…と予言していたが、けだし慧眼というべきで、はからずもその通りになっている。
現実に「平清盛」の視聴率は低迷しており、そんなおりからの豪華キャストの発表である。適材適所というよりも、ネームバリューと「顔」そろえという感じがするけれども、ドラマだから、それ以上に何も言うまい。
おそらく50回のうち半分以上はを会津を舞台にして展開されるのだろう。東北・福島復興というねらいがあるから、それは自然のなりゆきである。しかし「新島」八重を主人公にしながら、新島襄のキャストはいまだ明らかになっていない。
年末あたりに第2弾として発表されるのかもしれないが、新島……を謳いながら、新島襄がいささか軽んじられているようで、なんともはや、ちょっと首をかしげてしまうのは、ぼくだけだろうか。
Takehisa Fukumoto's essay and column studio
2012-06-01
「八重の桜」キャスト発表! 新島襄はどこにいる?
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このBlogは小説書きの福本武久が「京おのこ」としてmixiにアップしている日記を再録したものです。
筆者が「見たこと」「聞いたこと」「考えたこと」を備忘録がわりにランダムに書き記してゆきます。自身の書く小説の舞台裏だけでなく、30年間追っかけている「駅伝・マラソン」のこと、仕事をはなれて、「競馬」や「競艇」についてのトピックやエッセイなど……。
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