ガソリン税の暫定税率維持をもりこんだ租税特別措置法改正案がとうとう年度内に成立しなかった。成立しなかったというよりも、もともと与党・自民党すらも成立させるつもりがまるでなかったわけで、すべては想定内の出来事でしかない。
したがって4月1日からガソリン価格はさがる。ところが……。ニュース記事をみて唖然とした。フクダなんとかいうこの国のソーリが、ガソリン価格が下がることによってもたらされる混乱について国民に陳謝するというのである。
ガソリン価格が下がる……というのは国民のひとりとして大歓迎である。フクダ某は何もしなかったがゆえに混乱を招いた本人であるが、これからもずっと何もしないでいてくれたら、許してやってもいい……と静観していた。
ところが陳謝する……という。いったい何のための陳謝なのだろうか。突き詰めてよくよく考えると、フクダ某の陳謝は、これから勃発するであろう「混乱」にたいする陳謝であることがみえてくる。
政府与党はかねてより、税率を元にもどすため同改正案の衆院での再可決をやろうとしている。再可決すれば、ひとたび下がったガソリン価格がまたまたもとにもどる。1ヶ月でモトモモクアミ……である。ソーリは1ヶ月後の混乱に対してあらかじめチンシャする……というわけだ。
フクダ某の陳謝は、陳謝といえば聞こえがいいが、要するに頭をさげるふりをして「再可決するぞ」と国民に対して宣戦布告しているのである。 そこらあたりは、おとぼけのフクダ某の真骨頂というべきかもしれないが、なんともはやチンシャとは片腹痛い……。
Takehisa Fukumoto's essay and column studio
2008-03-31
あらかじめのチンシャとは笑えるぜ!
登録:
コメントの投稿 (Atom)
About This Blog
このBlogは小説書きの福本武久が「京おのこ」としてmixiにアップしている日記を再録したものです。
筆者が「見たこと」「聞いたこと」「考えたこと」を備忘録がわりにランダムに書き記してゆきます。自身の書く小説の舞台裏だけでなく、30年間追っかけている「駅伝・マラソン」のこと、仕事をはなれて、「競馬」や「競艇」についてのトピックやエッセイなど……。
筆者が「見たこと」「聞いたこと」「考えたこと」を備忘録がわりにランダムに書き記してゆきます。自身の書く小説の舞台裏だけでなく、30年間追っかけている「駅伝・マラソン」のこと、仕事をはなれて、「競馬」や「競艇」についてのトピックやエッセイなど……。
About Me
- 京おのこ(福本武久)
- 公式サイト:福本武久の小説工房 http://www.mars.dti.ne.jp/~takefuku/
Labels
- Books 書評 (11)
- Dairy News (1)
- Diary News (11)
- 駅伝マラソンessay (5)
- 競艇essay (2)
- 競馬essay (1)
- 時事essay (8)
Links
Template Design: © 2007 Envy Inc.
0 コメント:
::コメントを投稿する::