2008-03-29
樹齢140年 枝垂れ桜!



 所沢市の三ヶ島(堀之内)に金仙寺という真言宗の寺院がある。所沢市の天然記念樹になっているという枝垂れ桜、樹齢140年になるといわれている。
 界隈はぼくのランニングコースになっている。桜の開花は都内にくらべて4~5日遅れるのが通例だから、まだちょっと早いかな……と思ったが、おりからの好天にさそわれて境内に走り込んでみた。





 本堂のまえの狭い境内いっぱいに枝を伸ばす枝垂れ桜……。満開に咲ききるまでにはあと2~3日というところだが、桜はこのくらいのほうが色合いが濃くて美しい。穏やかな春の朝陽をあびて、よく晴れた空を淡いピンクで彩っていた。明日は桜祭りがおこなわれ、獅子舞や津軽三味線などの催しがあるという。




 金仙寺のちょうど裏側には個性派俳優として著名なあの俳優の左卜全の墓がある。卜全さんは「生きる」「七人の侍」などの映画では、いかんなく名脇役ぶりを発揮した。そこは三ヶ島家の墓苑になっているのが、入口には墓のまえには古びた冠木門がある。かって世田谷にあった左卜全の居宅の門をそのまま移築したものだという。
 冠木門には芸名の「左卜全」と本名の「三ヶ島」(=三ヶ島一郎)の2つの表札がある。いまにも朽ち果てそうな年代物の門構えだが、どこか風情があっていかにも卜全さんらしい。





 金仙寺を出て青梅街道にもどってくると、そこに中氷川神社があり、境内には三ヶ島葭子の歌碑がある。「春の雨 けぶる欅の梢より をりをり露の かがやきて落つ」という一歌が刻まれている。中氷川神社の宮司は代々三ヶ島家がつとめている。葭子と一郎の父親の生家にあたり、そこ歌碑がつくられたのはそういう縁からである。

 中氷川神社を出て青梅街道沿いに東へゆくと昨年完成した早稲田大学競走部の合宿所がある。箱根駅伝で活躍したスーパーエース・竹澤健介をはじめ駅伝部のメンバーたち全員入所していて、そこから所沢キャンパスに通っているそうな。

 ぼくは毎朝もそこから100m先の交差点を右に折れた。500mぐらいつづくだらだら坂を一気にかけおりる。平地になったところでさらにピッチをあげて、いつものように最後の500mぐらいで全力疾走にうつった。吐息はハアハア……で一杯一杯だが、脚のほうはいくぶん余裕がある……。あえてそういう状態をつくってランニングを終えるようにしている。  



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